Zero-Zero FOGの朝霧様より、誕生日プレゼントとして素敵な小説をいただきました

しかも私のリクエストをした「チェリーマットくんシリーズ」で!!
わーーーvvv
すんごく嬉しい!!ありがとうございますv朝霧さんvvvv
内容が良すぎて、感嘆文しか出てこなです



Tactics

 俺とメロの愛の巣は、いつでも飛び立てるようにかなり殺風景だ。
 そんな生活臭のない居住空間に、違和感たっぷりのアイテム〜カレンダー〜が登場して1週間が過ぎた。メロの目にも留まるような場所に貼り付けたソレ。
 メロは日毎に増えていく×印を疑問に思っていたのだろう。ついに、俺に聞いてきた。

「この印はいつまで続く?」
「ん〜 7個かな」

  どうして7個なんだと言った、その唇が最後の「だ」を発音をしたところで止まる。
静かにそれを見守る俺の目はきっと凄くしたたかだっただろう。
一般のヒトより優れた頭脳を持つ俺たちは忘れない。
メロももちろん忘れない。1週間前にした御約束がなんであったかを。

  待て が出来た番犬には御褒美がないと、ね

 メロには意識して触れないようにしたこの一週間だった。
メロも気づいていたら面白いのにな。なんで触れてこないとか
考えたりしてくれたかな?なんて思いつつ距離を縮めれば、
 
「ペナルティだったのだから、遵守して当然だろう。馬鹿か」

 って、睨まれました。はい。相変わらず辛辣で愛しいや。
 

 
  ***
 


「で、謹慎日数が済んだら途端に・・・っあ、コレか」

 メロは首筋や鎖骨に落ちるバードキスを受けながら、くすぐったそうに身を捩る。

「離れてわかることもあるのかなーと思ったんだけどさ、やっぱ、わかんないわ。俺、メロに触れてなきゃダメみたい」
「触れたのなんて、つい最近の話だろう」
 
 正解。
 つい最近まで愛しい人の中に入る行為は未経験だった。
 
「欲深くてごめん」

 謝るセリフを言いながら、俺は動きを進める。

 メロの背中は壁にあたり、もう下がれない。
  メロの瞳に反撃するような気配を感じ、俺は素早くメロの膝の後ろを抱え上げてメロを持ちあげた。

「なっ!? ちょっ  マット!!」
 
 いわゆるお姫様抱っこされたメロの顔は真っ赤だ。

 だってメロったら蹴ろうとか物騒な事、考えてたでしょ?などと言いながら、俺はソファーベッドに移動してメロを下ろした。
 途端に振り上げられた蹴りを、優れた動体視力で間一髪避けたのは、我ながらGJだ。
  気を取り直して俺は本題にはいる事にした。

「メロの時間を俺に頂戴」
「はぁ? 」
「メロがいっぱい考えちゃう性格だってのは、わかってるし、それはメロ自身のことで俺にはどうしようもないって事はわかってる。でもね、今日、いきなり俺の時間が止まっても、俺はその前までメロと時間を共有していたら、イイ人生だったなって思えるんだろうなって」
「話が見えない」
「例えば今日、死ぬ日だったとしても後悔しちゃわないって、どうしておけばいいのかな?って」
「!」

 まるで心を見透かされたように表情をこわばらせているメロに俺はお願いをした。

「だから、身体は頂戴」

 メロは黙ってしまった。
 視線は外さずに綺麗な碧眼が目の前にある。
 その瞳が、やや潤んでいるような気がしたけれど、そんなことはメロは言われたくないだろうし、俺は”見る”ということを止めた。
 距離をつめて、再び合わせた唇は、やや塩っぽい味がした。鼻水とか無粋なもんじゃないし(笑)

 まぁ、どっちがどうとか、そういう詮索はなしってことで。

 

 ***
 

 メロの鼻にかかった声が腰に来た。

 合わせた唇のまま、舌をメロの口腔域に侵入させて探る。触れ合う舌の感触に夢中になる。
キスは及第点なのかなぁ。俺は凄く気持ちいい。この感覚はメロはどうなんだろうか。
 余裕なく走り出したのが、ようやく相手を見ることが出来るようになったと思う。
メロが感じてるのを見て、感じる。そんな地点まで行けるとは、正直思ってなかった。

「メロはイイ先生だね」
「はぁ? 」
「俺みたいなのに、ちゃんと付き合って」
「べらべらとうるさ…ぁああっ!」

 メロの返事が途切れたのは、俺が深く腰を進めたせいだ。
甘い甘い声を上げて、メロは達した。

「う…足を下ろ  せ」

 対面座位で、しかもメロの両足を抱えた形での交わり。
  体重がかかる上に、俺も腰を突きあげたもんだから、内膜への刺激は相当だったのだろう。 
  何より、メロが誘導した体位ではなく、俺が不意にとったということが、メロの快楽を急に押し上げた。

  メロはきっと、いつもは、自分の身体の負担を計算している。
  これ以上進んだらヤバいというところで、うまく誤魔化して、俺を止めているのだと気づきだしていた。メロが交わる身体の角度を導いていたことに感じていた違和感だ。
  俺は会話でメロの気をそらして、体位を変えた。

  結果、今までにないくらい深く深く、メロは俺をナカに挿れたことになった。

「メロ、コッチの方が感じてるね」
「…っ」
 
 悔しそうな表情。だけど、恍惚としたものも混じって、妖艶さにクラクラした。
 俺が怯んだ隙にメロは深々と銜えていたモノを追い出そうと身じろぎをする。

させるかよ と、思った気持ちは動作に繋がる。

 メロの浮き出た腰骨をひっかかりにして腰を掴んで、自分に引き寄せた。

「あっ」

 これは俺の声。
 粘膜に包まれて、こすりあげた俺はあっさりとイってしまった。

「…早かったな」
 
 うわ。
 メロから痛恨の一撃…

「調子に乗るな。今度、勝手に動いたら、また禁止令を出す」

 それって、俺にイかされたら相当、トんでしまうからということと思っていいんだよね?
 そう思ったら、怒ってるメロなのに、いつもなら睨まれたら竦みあがることも多いのに、なんだか、今日は嬉しくなった。背に腕をまわし、力を込めて抱きしめた。
 そして、耳元で意地悪くささやいた。

「じゃあ、そうならないように、メロが好きな体位を教えてよ」
「! 」
 
 戸惑うように赤面するメロなんて、早々お目にかかれるものではない。
 うん。やっぱり愛しいな。

 

オシマイ。