No.4 追跡


「流石、ブラックサンタというところか。」

発信機の位置をパソコンで見ていた青年がつぶやいた。

「夜神くん、これからどうする?」





彼は夜神月。
大卒後、国家試験にストレートで合格し最年少で警部昇格に向けて研修中の身である。
警察庁刑事局局長でも父・総一郎の背中を小さい頃からみていた月。
その為か正義感の強い青年へと成長していった。

ブラックサンタは数年前から突如現れ、未だ逮捕できない怪盗である。
毎年その活動を目の当たりにしていた月は、どうしても自らの手でブラックサンタを逮捕したいと思っていた。
自分が警察官になったからには、今までどおりにはさせない。
月は自ら志願して、ブラックサンタの対策本部へ在籍させてもらったのであった。

「ブラックサンタもバカではないようです。
 あっさりと発信機を見破られました。
 ですが本物は我々が保管してあります。
 ホシを追えないので、今は動かず相手の出方を見るべきだと思います。
 しかし、ただ待つだけではなく、罠を仕掛けて待ちます。
 ホシは本物が警察庁に保管されていようが関係ナシに盗りにくるでしょうから。
 僕の考えでは、次の作戦を立てたいのですが、皆さんのご意見をお聞かせください」

キリリとした顔でこれからの計画について話す月を対策本部の担当者達は聞き入っていた。



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