No.10 詐欺師


次の日、Lが見知らぬ男を連れて来た。

「紹介します。詐欺師のアイバーです」
「どうも」






アイバーと紹介された男は、ゆるやかなウェーブがかかった長めの金髪で、背が高く筋肉質でがっちりとした体型であった。
少しタレ目でいかにも甘い言葉を喋りたがりそうな雰囲気を醸しだしていた。

「詐欺師?催眠師でなくて?」

マットが不思議そうに聞き返した。

「彼は確かに催眠術も使用できますが、
 詐欺にプライドをもっている詐欺師のスペシャリストでもあります。
 彼に敬意を表して彼は詐欺師と呼ばれています」

「ははっ。Lにべた褒めしてもらえる日がくるなんて!光栄だよ。
 それで俺は何をすればいいのかな?」

アイバーがすっとメロの顎を上げた。

「な゛っ!」
「おいっ!」

これに対してマットとニアがすぐに反応をした。

「はぁ。アイバー。悪ふざけするとそこの二人に本当に殺されますよ。
 …いや、殺される方がマシになるかもしれませんよ?」
「俺はいつでも本気なんだけどなv」

アイバーはメロにウィンクをした。
メロはゾッと大量の鳥肌が立った。

「「なお悪い!!」」

メロの事になると意気投合する二人。

「Lの客人だから今のは多目に見てやる。だか次は腕1本は覚悟しとけ」

メロはウジ虫でも見るような氷の視線をアイバーに向けた。

「はいはい、そこまでにしてください。仕事の話をします。」

Lの一言で場の空気が一瞬にして変わった。

「アイバー、貴方の催眠術をある人物にかけてもらいたい。」
「詐欺じゃなくて?」
「ええ。
 今回は期間が決まっている為、相手を信用させて〜なんて時間をかけることが出来ません」
「やれやれ。俺の華麗な手腕しを美しいハニーに見せられないなんて残念だよ」

肩をすくめるアイバー。

「「「(…)」」」

3人は刺すような視線をアイバーに向けた。



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