|
「ちょ、待て。 もしかしてメロもすぐ生まれ変わりたいとか、言う? 言っちゃう?」 Lの後を追って? 「俺は・・・」 一瞬の躊躇。 メロのその先の言葉をわざと、俺は遮った。 「もう少し一緒に居ようぜ、メロ」 君が頑張るのは、もっとずっと先でいいと思う。 痛々しい程に生き急いだ君に、せめてもの休息を。 なんて綺麗事にエゴイズムを隠した。 ズルさは承知の上で。 「もう少し? どのくらいだ?」 「んー、100年くらい?」 「長げぇな!」 「100年なんて、抱き合ってたらすぐだから」 文字どおり抱き締める有言実行。 メロの少し甘い香り。 抱き締めてんのは俺なのに、胸が締め付けられた。 っ痛。 痛てぇよメロ・・・。 ああ今日はやけに涙が出そうになりやがる。 俺は悟られないように白い首筋に口唇を這わせた。 「オイ、何を100年するつもりだ?」 「ん? そりゃもちろんセッ・・・」 「それ以上言うなこのハゲ!」 「ハゲてねぇし!!」 「当たり前だ。 俺だってガチハゲにハゲって言う程酷くねぇよ」 「イヤ充分酷くね?」 うん。 いつものメロに戻ってきた。 耳を赤く染めて、照れる姿も。 変わってなくて嬉しいよ。 「売り言葉に買い言葉だろ、お前が悪い」 「あのねハニー? 買い言葉で人の事ハゲ散らかさないでくれません?」 「バーカ。 勝手に散らしてろ」 ![]() ああ、やっと笑ってくれた。 やっぱメロはそうやって笑ってる方がいい。 極妻的なホラースマイルもそれはそれでクルんだけどね。 でも陽だまりのようなその笑顔が俺は好き。 これを守る為なら、俺はなんだってする所存にございマス。 ヤベェな、マジで。 「メロ、チョーアイラビュー」 「お前片仮名使いすぎ」 そんな訳の分からないツッコミもたまらなく愛しいんだ。 なんて言ったら拳が飛んでくるだろうから言わないけどな。 「あーメロ! もう面倒くせぇからこのままで居させて」 「面倒くせぇって何だよ」 「生まれ変わって、またメロとイチから始めるのが、さ。 RPG、ラスボス手前でセーブデータガッツリ消えたみたいなもんじゃん? イヤ例え転生してもメロの事見つける自信あるよ? つか自信しかねぇ! 極弱からコツコツレベル上げやりますよ? でもせっかくこうやって肌の触れ合う距離に居れるんなら、俺はもう少しこのまま・・・」 「だから100年だろ? 何回同じ話をするつもりだ」 「うん? ちょ、それって・・・」 「仕方ねぇから居てやるよ。 お前が飽きるまでな」 「マジ!?」 「うるせーよ」 メロの耳が最大級に真っ赤になっている。 俺の身体に馴染んだ、変わらない癖。 たまんねぇ。 「100年先も愛を誓うよ!」 「ジャパニーズアイドルかお前は」 飽きるまでっつーなら永遠だ。 何故なら俺がメロに飽きる事なんか100パー無いからな。 ゲーヲタの執着心なめんなよって。 サンキュ神様! 俺、天空の花嫁もらいます。 |